このページは回転性めまいの原因と対策について説明しています

回転性めまいの原因

回転性めまいの原因は主に耳の中にある三半規管です。リンパ液が増えてしまったり、炎症を起こしたりすることでめまいを起こします。リンパ液が増える病気はメニエール病、炎症を起こす病気は内耳炎や前庭神経炎などがあります。炎症やリンパ液の増加が原因ではないめまいとしては良性発作性頭位めまい症(BPPV)があります。

良性発作性頭位めまい症(BPPV)

もっとも多いと考えられるめまいが良性発作性頭位めまい症です。
耳の部位のうち体の一番奥にある内耳には、「蝸牛(聴覚をつかさどる)」と「三半規管(平衡感覚をつかさどる)」があります。
三半規管は中に流れるリンパの動きを感知し、身体の平衡状態を神経を通じて脳に伝えるのです。
三半規管の横にある前庭には「耳石」というカルシウムが敷き詰められているのですが、この耳石のトラブルがめまいの原因になります。

何かの拍子に耳石が三半規管に入り込むことで三半規管内のリンパ液の流れを乱し、平衡感覚に悪影響を与えます。
耳石が少なければ排出されますが、量が多いと平衡感覚が乱れて、上記のような症状が現れるのです。
耳石の混入が原因ですので、耳鳴りは伴いません。
また、めまいの時間が30秒を超えることがないのも特徴です。

良性発作性頭位めまい症の考えられる要因

★移動に車ばかり使っている/あまり運動していない...耳石の粒が沈殿して三半規管に入り込みやすくなります。
★デスクワークの仕事ばかりしている...前かがみになっていると耳石が三半規管に入り込みやすくなります。
★低い枕を使っている...これも耳石が三半規管に入り込みやすくなってしまいます。頭が沈み込む低反発枕は避けましょう。

良性発作性頭位めまい症と整体

良性発作性頭位めまい症は良性と言われるように3週間くらいすると落ち着いてくるのですが、エプリー法(浮遊耳石置換法=Epley maneuver)という積極的な治療法もあります。エプリー法は良性発作性頭位めまい症の治療方法です。これは頭部を動かすことで耳石を動かしていき、三半規管から排出するという手法です。

良性発作性頭位めまい症のセルフケアの方法

規則正しい生活を送りましょう。
安静にしすぎず、まめに動きましょう。
枕が低すぎる場合は枕にバスタオルを重ねて高さを調節しましょう。
ウォーキングなどの運動をしましょう。



メニエール病・内耳炎・前庭神経炎

ずっと自分や周囲がぐるぐると回っているような激しい回転性のめまいを起こすのがメニエール病・内耳炎・前庭神経炎などです。 30分ですむこともあれば、一日中めまいを感じることもあります。


メニエール病・内耳炎・前庭神経炎の特徴と発症のメカニズム

耳鳴りや難聴。耳が詰まったような感じがする。

これら回転性のめまいは内耳の蝸牛の中の内リンパ液が増えすぎて水ぶくれのような状態になります。そのため、内リンパ水腫とも言われます。この状態のために三半規管や蝸牛の働きが鈍って、めまいや難聴の原因となります。リンパ液が必要以上に生産されている、もしくはリンパ液の吸収が必要以上に阻害されているために内リンパ液が過剰になっているのです。

リンパ液が必要以上に生産されているのは、自律神経失調症・ホルモンバランスの異状・ウィルス感染・内耳への血行障害が原因と考えることが出来ます。

リンパ液の吸収が必要以上に阻害されているのは、リンパ液の循環障害・血行障害などが考えられます。

どちらにしても自律神経失調症との関連が深いものと考えられます。

メニエール病・内耳炎・前庭神経炎の考えられる要因

★忙しすぎる生活...家事や育児や仕事で忙しい生活を送っている人が多いため、多忙は原因のひとつとして考えられています。
★職場や家庭で強いストレスを感じている...心理ストレスが自律神経を乱すためと考えられています。
★睡眠時間が短い...睡眠不足だと疲れが抜けにくく、自律神経のバランスを崩すと考えられています。
★自律神経失調症である...自律神経失調症は慢性炎症を身体中で起こしたり、免疫系を弱体化するので、三半規管や蝸牛や前庭も炎症やヘルペスウィルスに侵されやすくなっていると考えられます。

メニエール病・内耳炎・前庭神経炎のセルフケア方法

メニエール病のセルフケアとしては自律神経のケアと一緒になります。
がんばりすぎないこと、早めにご飯を食べ終わること、週3,4回は運動をすること、好きなことや楽しいことをすること、おしゃべりなどをしてリフレッシュすること、などがあげられます。
睡眠不足にならないようにしっかりと寝ることも大事です。

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